愛知・奥三河の花祭特集
愛知県奥三河で行われる花祭の情報を全15地区ご紹介
毎年11月から1月にかけて各地区で開催される「花祭」。国の重要無形民俗文化財にも指定されている「花祭」は、悪霊を払い除け、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る目的で鎌倉時代から代々親から子、子から孫へと大切に伝承されてきた神事です。およそ40種類にもおよぶ舞が夜を徹して行われ、町外からもたくさんのファンが訪れ舞手と一体となって「て~ほへ、てほへ」の掛け声とともに全員で盛り上がります。
花祭(東栄町 中設楽)【東栄町】
神話をもとにした形の花祭
毎年11月から3月にかけて各地区で開催される「花祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定される700年以上続く伝統芸能です。中でも、中設楽の花祭りは神道色が強いことが特徴です。
内容も神話をもとにしたものが多く見られるほか、主役の鬼を神の名前で、猿田彦命(榊鬼)、須佐之男命(山見鬼)、大国主命(茂吉鬼)と呼びます。披露される舞の中には、天照大神が岩戸の中にお隠れになり、その岩戸の前で神々が神楽を舞ったと伝えられる「岩戸開」などもあります。
【開催日】2024年11月30日(土)~翌日
【開催時間】20:00~翌15:00
【開催場所】中設楽改善センター前
花祭(東栄町 下粟代)【東栄町】
エネルギーに満ちた祝祭
国の重要無形民俗文化財に指定される700年以上続く伝統芸能です。下粟代に残る「奉開御花数覚張」という古文書は文化3年(1806年)の年号が記された、この地区での花祭りの開催を示す最古のものです。
そのためか、この地区での神事は正確に伝承さているとされます。花祭では本来、冬の大地に沈んだ精霊の復活を願い行われます。このため寒さの厳しい時期を選び古式にのっとり花祭が開催されます。住民の伝統を残そうという真摯な思いが今もこのお祭を支えています。
【開催日】2025年1月11日(土)~翌日
【開催時間】8:00~翌21:00
【開催場所】下粟代生活改善センター