受賞歴多数!世界から認められた「盛田金しゃちビール」の工場に潜入 | 【公式】愛知県の観光サイトAichi Now

受賞歴多数!世界から認められた「盛田金しゃちビール」の工場に潜入

Story.07

受賞歴多数!世界から認められた「盛田金しゃちビール」の工場に潜入

食事とともにじっくり味わえるビールを

盛田金しゃちビールといえば、平成17年の愛・地球博に登場して話題となった「名古屋赤味噌ラガー」。奇抜なネーミング、いかにも名古屋らしい赤味噌仕立てに、恐る恐る口にしてみたけれど、あれっ、まろやかなコクがあって、非常に上品なビールじゃないですか。
「もちろん、愛知を代表するビールにと赤味噌を使っていますが、赤味噌もビールも発酵商品ですから、合わないわけがない。今でも人気のあるビールなんですよ」と話すのは、ブルワーの山口司さんと杉山元志さん。

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後味にほんのり赤味噌を感じるけれど、それ以外は、ベルギーのダークエールみたい。ここに味噌カツがないのが悔やまれる…。「名古屋めしと相性がいいですよ。赤味噌や抹茶やいろんな食材に挑戦しているので、奇をてらっているように見えるかもしれませんが、一口飲んでホッとして、二杯目も美味しい、味わえるビールが僕らの理想。食事と一緒に楽しむものだから、食事が進むような、艶やかで優しいビールを造っていきたいですね」。

100年を超える夢「ミツボシビール」復活

ところで「盛田金しゃちビール」には、「ミツボシビール」というブランドがあるのをご存じでしょうか。
「盛田金しゃちビール」は、清酒やワインなどを手掛けてきた「盛田エンタプライズ株式会社」が平成8年にはじめたビール事業ですが、なんと明治10年代から、ビール造りに挑戦していたというのです!

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販売されれば、中部圏で初めてのビールとなったはずでしたが、その年、ワイン用ぶどうが害虫によって壊滅し、ビール事業も撤退せざるを得なくなりました。幻となってしまった「ミツボシビール」を復活させ、新しいスタンダードに育て上げること…それが「盛田金しゃちビール」立ち上げ時の夢だったといいます。だからこそ、ここで造られるビールは、外国のビールに近い、というよりは、日本人の繊細な味覚に合ったビールなのかもしれませんね。

いざ工場の内部へ!
美味しさの秘密を探ってきました★

ビールの基本原料は、麦芽・ホップ・水・酵母の4つ。この4つの分量やバランス、入れるタイミングなどによって、ビールの個性は無限に広がります。まさにブルワーの腕の見せ所ですね!

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まずは材料を見せてもらいましたよ♪

■ビールの味を決める「麦芽(モルト)」

麦芽(モルト)は、大麦などの種子を発芽させて、乾燥させたもの。麦芽によってビールの味や香り、色などが決まってきます。そこで、ここで使っている麦芽を食べ比べてみることに。
まずは、日本のビールのほとんどに使われているという「ピルスナーモルト(ベースモルト)」。パンのような香りが口の中いっぱいに広がります。淡い色のビールができるそう。

「エールモルト」はピルスナーモルトより色が濃く、味もグッと濃くなる感じ。ビールのコクが深くなると聞き、ナットク!

そして真っ黒な「ローストモルト」…苦い( ;∀;)イメージは「焼き餅の焦げ」ですかね。スタウトなど香ばしさのもととなっているそうです。

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■豊かな香りとほのかな苦み「ホップ」

ホップは、ビールの「香り」と「苦味」のもととなるビールに欠かせない原料です。ここではビールによって何種類も使い分けているそうですよ。

ビールはこうやって造られています♪

<麦芽を砕く>

工場に入ると、いきなり大きなタンクが3つ!このタンクの中に粉砕した麦芽とぬるま湯を加えて、麦芽のたんぱく質やでんぷんを麦芽の持つ酵素の力で糖に変えます(糖化)。

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<麦汁をつくる>

糖化してドロドロのおかゆ状態になったものをゆっくり濾すと澄んだ汁に。これにホップを投入し煮沸すると、香りと苦みのある甘い麦のジュース(麦汁)ができあがります。

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<酵母を加える>

麦汁に酵母を加えると発酵がスタート!酵母菌が麦汁の糖を食べ、炭酸ガスやアルコールなどを作り出します。1週間から10日程で「若ビール」の完成。

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<熟成させる>

できたての若ビールは、まだまだ荒々しい香味。そこで、約0℃に保ったタンクの中で、2~3週間以上熟成します。ビールに炭酸ガスがゆっくり溶け込むとオリが沈んで、ビールの味がまろやかに。風味や色が洗練されていきます。「この時のビールを飲むのが造り手として最高の贅沢」と杉山さん。

<酵母を取り除く>

熟成を終えたビールから余剰な酵母を取り除き、こうして生ビールが完成します!!

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