豊田市美術館 企画展「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」 | 【公式】愛知県の観光サイトAichi Now

豊田市

豊田市美術館 企画展「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」(とよたしびじゅつかん きかくてん みかんのはじまり:みらいのゔんだーかんまー)

【このイベントは終了しました。】

開催日 : 2024年01月20日 ~ 2024年05月06日


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絵画や彫刻に加え、動物の剥製や植物標本、地図や天球儀、東洋の陶磁器など、世界中からあらゆる美しいもの、珍しいものが集められた「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」。15世紀のヨーロッパで始まったこの部屋は、美術館や博物館の原型とされています。それは、見知らぬ広大な世界を覗き見ることができる、小さいながらも豊かな空想を刺激する空間でした。しかし、大航海時代の始まりとともに形成されたヴンダーカンマーには、集める側と集められる側の不均衡や異文化に対する好奇のまなざしも潜んでいました。
グローバル化が進み、世界が加速度的に均質化していくなかで、今改めて文化や伝統とはなにか、また他文化や他民族とどう出会うかが問われています。かつて「博物館行き」は物の終焉を意味する言葉でしたが、5人の作家たちは歴史や資料を調査・収集して、現代のテクノロジーを交えながら、時を超えた事物の編み直しを試みます。美術館の隣に新しくできる博物館の開館に向けて開催する本展では、文化表象の実践の場としてのミュージアムの未来の可能性を探ります。

展覧会のみどころ

■博物館の開館に向けた企画
2024年4月26日に、美術館の隣に地域の歴史・文化・産業や自然などをテーマにした総合博物館が開館します。本展は、この博物館の開館に向けて行うものです。博物館や美術館などのミュージアムの原型は、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族の邸宅に設けられた「驚異の部屋(ヴンダーカンマー)」にあるといわれます。その後18世紀の啓蒙の時代に入り、美術品や博物資料などの収集品の公開は、社会の進歩に貢献する教育的・道徳的意義を持つとの理念に基づいて、美術館や博物館が設立されるようになりました。21世紀の現在、植民地時代に収奪された遺物の返還や、白人男性を中心に編まれてきた美術史の再検討が進み、欧米を中心に形成されてきたミュージアムの見直しが世界中で行われています。
新しい博物館が開館する今、改めてミュージアムと社会との関係や、展示における政治的・美学的意義を探ります。本展の作家たちは、国や地域のアイデンティティとはなにか、画一化していく世界のなかで伝統はどうなっていくのか、文化の真正性とはなにかを、未来に向けて問いかけます。

■「博物館行き」は事物の終焉?
かつて「博物館行き」とは物の生命の終わりを意味しましたが、事物はそのものに価値を内包しているわけではなく、その意味を作るのは人間です。近年現代美術において、文化人類学的思考や歴史研究的アプローチが取り入れられるようになり、作家たちが事物を別の文脈に置き直したり、まったく異なるものと組み合わせることで、新たな意味が生まれてきます。本展では、懐旧的なだけではない、事物の新たな姿や意味を見出します。

■新しい博物館と美術館
豊田市博物館の建築は、環境に配慮した建築で知られる世界的な建築家・坂茂氏(1957年生まれ)によるものです。坂氏の博物館は、谷口吉生氏(1937年生まれ)による美術館のミニマルかつ端正な建築の隣に、21世紀型のエコ建築として開館します。本展では、ミュージアムと社会や地域の関係が変容しつつある21世紀において、博物館の領野である技術の進展、環境との関わりなどの視点から作品を展開します。
あわせて、博物館と美術館における事物や作品、また展示方法の違いについて考察します。

関連プログラム

●出品作家によるトーク
<タウス・マハチェヴァ(出品作家)+鴻野わか菜(ロシア現代美術・詩研究)対談>
【開催日時】1月20日(土) 14:00~
【場所】美術館講堂

<リウ・チュアン(出品作家)トーク>
【開催日時】1月21日(日) 14:00~
【場所】美術館講堂

<田村友一郎(出品作家)+ミラクルひかる(ものまねタレント)>
開催日時、場所未定

●担当学芸員によるスライドトーク
【開催日時】1月28日(日)、2月17日(土)、3月30日(土) いずれも14:00~15:00
【場所】美術館講堂

※ 他の関連プログラムは、決まり次第随時ウェブサイトを更新します。

イベントの概要outline

  • 多目的トイレ
  • お土産・売店
  • 駐車場
  • 飲食店
  • 授乳コーナー
  • Wi-Fi
開催日
2024年1月20日(土)~5月6日(月・祝)
開催時間
10:00~17:30(入館は17:00まで)
開催場所
豊田市美術館 展示室1、8
所在地
〒471-0034
豊田市小坂本町8-5-1
料金
[観覧料]
一般1,500円(1,300円)/高校・大学生1,000円(800円)/中学生以下無料
※( )内は前売り及び20名以上の団体料金
※ 障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)、豊田市内在住又は在学の高校生、及び豊田市内在住の70歳以上は無料(要証明)
※ 料金は企画展ごとに変更になります。詳細は公式サイト等でご確認ください
※ オンラインチケット:当日の観覧料金から100円割引(他割引との併用不可)
オンラインチケット(アソビュー!)>>
トイレ
有り
お問い合わせ
0565-34-6610
定休日
月曜日(ただし2月12日、4月29日、5月6日は開館)
駐車場
一般駐車場:248台
(普通車237台、大型バス7台【車イス3台 EV1台】)

アクセス方法access

  • 電車

    電車でのアクセス

    ◎地下鉄「名古屋」駅から「伏見」駅で地下鉄鶴舞線豊田市行き終点下車。徒歩で約15分
    ◎名鉄「名鉄名古屋」駅から「知立」駅で三河線に乗換え、「上挙母」駅下車。徒歩約20分。(「豊田市」駅下車の場合は徒歩約15分)

  • 車

    車でのアクセス

    ◎東名高速道路「豊田IC」から約15分
    ◎東海環状自動車道「松平IC」から約15分
    ◎東海環状自動車道「豊田東IC」から約20分

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