春日井市道風記念館 特別展「岡寺版集帖」(かすがいしとうふうきねんかん とくべつてん おかてらばんしゅうじょう)
【このイベントは終了しました。】開催日 : 2024年09月06日 ~ 2024年10月14日
韓天寿刻帖の秘密に迫る。
版木、法帖、原碑拓本を見比べる中国名跡の味わい方。
書の鑑賞や、学書の手本のためにつくられた名跡の複製本を法帖といい、なかでも多くの名跡を集めたものを集帖といいます。中国では宋代の『淳化閣帖』を始め多くの集帖がつくられ、日本に伝えられました。
江戸時代、唐様書道が流行すると、日本でも和様の法帖だけではなく中国の名跡を刻した法帖がつくられるようになりました。日本で制作された集帖として、『岡寺版集帖』、『垂裕閣法帖』などが挙げられます。なかでも『岡寺版集帖』は、当時刻帖制作の第一人者であった韓天寿が関わったもので、版木が現存することでも貴重です。
韓天寿は、三重県の岡寺山継松寺で、住職無倪とともに集帖制作に心血を注ぎ晩年を過ごしました。本展覧会では、継松寺に残る『岡寺版集帖』を中心に、それに先行する『酔晋斎法帖』を展示して韓天寿の業績を紹介します。
現在は印刷技術が発達し、精巧な写真で多くの名跡を観られるようになったため、集帖を手本として臨書することは少なく、顧みられなくなったものもあります。しかし、容易に名跡を観ることができなかった江戸時代の書人がどのような法帖を観て書を鑑賞し学んだかを知る重要な資料といえるでしょう。
韓天寿は私財をつぎ込み、大変な情熱をもって、当時手に入れることが叶う最上の中国の法帖(集帖)・碑拓本を収集し、法帖制作に生命をかけました。韓天寿が刻帖の基としたのは、どんなものだったのか。制作過程を丁寧に追い、その秘密に迫ります。日本の法帖、その基となった中国の法帖、さらに遡って原碑拓本を見比べて中国の名跡を味わい、奥深さを感じてください。
◆関連講演会「岡寺版集帖と韓天寿」
【日時】9月29日(日) 13:30~15:00
【講師】伊藤滋氏(岐阜女子大学特任教授。碑法帖拓本の研究・収蔵を行う。書斎名、木鶏室。)
【会場】道風記念館2階会議室
【聴講料】無料(ただし観覧料が必要です。)
【定員】70名(抽選)
【申込】8月31日(土)までに、道風記念館HP申込フォーム>> か電話でお申し込みください。
イベントの概要outline
- 開催日
- 2024年9月6日(金)~10月14日(月・祝)
- 開催時間
- 9:00~16:30
- 開催場所
- 春日井市道風記念館
- 所在地
- 〒486-0932
春日井市松河戸町5-9-3 - 料金
- 一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください
- トイレ
- 有り
- お問い合わせ
- 0568-82-6110
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
- 駐車場
- 無料・44台
アクセス方法access
-
電車でのアクセス
JR「名古屋」駅から、JR中央本線「勝川」駅下車。かすがいシティバス南部線「道風記念館」下車すぐ)
-
車でのアクセス
名二環上り線「松河戸IC」から3分、下り線「小幡IC」から5分