名古屋市
龍泉寺(仁王門)(りゅうせんじ(におうもん))
歴史を今に伝える古寺
庄内川と濃尾平野を望む守山にある龍泉寺。天台宗に属するお寺で、その歴史は古く延暦年間にまでさかのぼり、伝教大師最澄が創建したと伝えられています。宝暦5年(1755)に記された古文書「龍泉寺記」には、「その昔、伝教大師が熱田神宮に参篭中、龍神の御告げを受け、龍の住む多々羅池のほとりでお経を唱えると、龍が天に昇ると同時に馬頭観音が出現したので、これを本尊として祀った」と記されています。ここから「龍泉」の名がついたとも言われています。
天正12年(1584)、龍泉寺は豊臣秀吉が小牧長久手の役にて退却するとき、池田勝入の部下により放火焼失の憂き目に遭いました。慶長3年(1598)、秀純大和尚が堂塔を再興。明治39年(1906)に再び放火に遇い、多宝塔、仁王門、鐘楼を除くすべてが灰燼と帰しました。しかしその焼跡から、慶長小判が100枚発見されます。これと寄付をあわせて現在の本堂が再建されました。
「熱田の奥の院」の異名も
最澄の一方で、伝教・弘法大師空海の開基とする説もあります。空海もまた熱田神宮に参篭するなかで、熱田の八剣のうち三剣を龍泉寺に埋納。そのことから、龍泉寺は熱田の奥の院とも呼ばれます。
地域に親しまれる尾張四観音のひとつ
龍泉寺は荒子観音、笠寺、甚目寺と並ぶ尾張四観音の一つとしても親しまれています。これは徳川家康が名古屋城築城にあたり、鬼門の方角にある寺院を鎮護としたものです。地域の信仰は厚く、毎年2月3日に行われる「節分会」には数万人の参拝者で賑わいます。建築物としても注目され、仁王門は昭和3年(1928)、国の重要文化財に指定されました。
スポットの概要outline
- 所在地
- 〒463-0801
名古屋市守山区竜泉寺1丁目902 - 料金
- 無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください - 駐車場
- 約45台
- トイレ
- 有り
- 定休日
- 無休
- お問い合わせ
- 052-794-3647(龍泉寺)
アクセス方法access
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電車でのアクセス
JR「名古屋」駅から、JR「大曽根」駅でゆとりーとラインに乗換え、
ゆとりーとライン「小幡緑地」駅より徒歩8分 -
車でのアクセス
名古屋第二環状自動車道「小幡IC」より5分