二川宿【本陣資料館・旅籠屋(清明屋)・商家(駒屋)】(ふたがわしゅく【ほんじんしりょうかん・はたごや(せいめいや)・しょうか(こまや)】)
大名・庶民・商家から見たそれぞれの宿場町の姿
東海道二川宿は、江戸日本橋から33番目の宿場。現在でも江戸時代の町割りがほぼそのままの状態で残されています。大名の宿である「本陣」と、庶民の宿である「旅籠屋(清明屋)」に加え、宿場で有数の商人だった田村家の店舗兼住居の「駒屋」が平成27(2015)年より一般公開され、本陣・旅籠屋・商家の3ヶ所が見学できる日本で唯一の宿場町となりました。
<本陣資料館>江戸時代に栄えた宿場町のにぎわいを体感
「二川宿本陣資料館」では、“江戸時代の交通と地域の歴史文化”というコンセプトのもと、二川宿の成り立ち、近世の旅や交通の様子をわかりやすく展示・解説しています。
体験コーナーには、浮世絵刷りや双六ゲームなどがあり、江戸時代の旅を楽しく学ぶことができます。
江戸時代後期の文化4(1807)年から約60年間、二川宿で本陣を勤めた馬場家の遺構が隣接しており、邸内には江戸時代の土蔵や主屋、玄関棟、表門が残されていますが、明治以後取り壊されていた書院棟も改修工事により復元。大名の休憩場所であった上段の間をはじめ、本陣の全容を見学できます。
●本陣
本陣とは江戸時代、公家・大名・幕府役人などが旅の途中、宿泊休憩した施設です。二川宿本陣は、文化4年(1807)から明治3年(1870)まで本陣職を勤めた馬場家の遺構で、間口 17間半(約32m)、 敷地面積は525坪(約1,733平米)、建坪は181坪余(約598平米) と宿内一を誇る立派な建物でした。
ここでは、主屋・玄関棟・書院棟・土蔵のほか、明治以降取り壊されていた書院棟も復元、公開されています。大名の休憩場所であった上段の間をはじめ、江戸時代そのままの本陣の全容を見学できます。
●旅籠屋「清明屋」
本陣の東に隣接する旅籠屋「清明屋」(はたごや・せいめいや)は、江戸時代後期から明治まで二川宿で旅籠屋を営んだ倉橋家の遺構で、文化14年(1817)に建てられた建物です。
表構えは、1階が大戸、蔀、2階は全面出格子とする典型的な旅籠屋建築の形態を持っています。本陣の東隣にあることから、大名行列の宿泊時には、家老などの上級武士の宿泊所にもなりました。
<商家「駒屋」>二川宿の豪商「駒屋」
商家「駒屋」は、江戸時代に二川宿で米穀商・質屋を営んだ商家の遺構です。主屋・離れ座敷・脇門・茶室・南土蔵・中土蔵・北土蔵・北倉の8棟からなり、宿場の一般的な形式を良く残しています。建物は無料で見学ができ、中土蔵は豊橋のお土産や駄菓子を販売するショップ、北土蔵はカフェになっています。
スポットの概要outline
- 所在地
- 〒441-3155
【本陣資料館】豊橋市二川町字中町65番地
【商家「駒屋」】豊橋市二川町字新橋町21 - 料金
- 【本陣資料館】
一般400円/小中高生100円
(団体割引料金有り)
【商家「駒屋」】
無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください - 営業日・時間
- 【本陣資料館】9:30~17:00(入館は16:30まで)
【商家「駒屋」】9:00~17:00
- 定休日
- 月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合はその翌日)
12/29~1/1 - お問い合わせ
- 0532-41-8580
- 駐車場
- 42台
大型バスは二川宿本陣資料館大駐車場を利用。
バリアフリー情報
アクセス方法access
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電車でのアクセス
JR「名古屋」駅から、JR「二川」駅下車。東へ徒歩15分(本陣資料館)徒歩20分(商家「駒屋」)
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車でのアクセス
東名高速道路「豊川IC」から151号線、1号線を経由、約45分