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戦国時代の
ヒロイン
おね
(1546-1624)
秀吉の正室、後の北政所(高台院)。秀吉の出世を陰で支えた立役者。気立てが良く、情に厚く、加藤清正や福島正則から母のように慕われ、信長からも信頼されていた。秀吉の死後、家康からも一目置かれていた。
お市の方
(1547-1583)
信長の妹。浅井長政、柴田勝家に嫁ぎ、2度の落城で二人の夫をなくす。まさに戦国を象徴するような悲劇のヒロイン。遺された3人の娘も、豊臣方、徳川方に別れ、大坂の陣で悲劇を生む。
千代
(1557-1617)
山内一豊の正室、後の見性院。夫を盛り立てる女性を「一豊の妻」とたとえるほど、良妻賢母の模範となった。信長が浅井・朝倉攻めの御馬揃いを催した際、ひそかに蓄えた10両で、夫に名馬を待たせ、信長に認められるきっかけをつくった。
於大
(1528-1602)
家康の母。岡崎城主・松平広忠に嫁ぐが、兄・水野信元が敵対する織田方についたため、3歳の竹千代(家康)を残して離縁される。その16年後、家康と涙の再会をはたす。天下人になった家康は、於大を迎え孝行をつくす。
まつ
(1547-1617)
前田利家の正室、後の芳春院。利家の死後、前田家が家康から謀反の疑いをかけられた際、それを解消するために自らが人質となり、14年間江戸で暮らす。その間、関ヶ原の戦いで西軍についた次男・利政の赦免を幕府に直訴するなど前田家のために尽くした。
濃姫
(?)
信長の正室、斎藤道三の娘。美濃と和睦するための政略結婚だったといわれる。結婚したのは間違いないが、その後の史料には登場しない。死去、離縁、刺客説など、さまざまな説がある。
吉乃
(c. 1538-1566)
信長の側室。生駒屋敷(小折城)の主・生駒家宗の娘。嫡男・信忠、次男・信雄、徳姫を生み、信長が最も愛した女性だといわれている。秀吉は、吉乃の紹介で信長に仕えたともいう。吉乃が亡くなった時、信長は男泣きした。
※生駒家の伝承では「久庵」と呼ばれていたとされています。
旭姫
(1543-1590)
秀吉の妹。小牧・長久手の戦いの後、秀吉は、家康を自分の勢力下におくために、妹を家康の正室として送り込む。すでに旭姫は44歳、夫もいたが、無理やり離縁させられた。政略結婚とはいえ、あまりにも理不尽な仕打ちだった。