れんこんの里・愛西市にて忍者の秘術、心眼を養え | 【公式】愛知県の観光サイトAichi Now

忍者隊水蓮

Mission.07

今回の舞台はれんこんで有名な愛西市。木曽川の低湿地に位置する愛西市は、古くかられんこん栽培が盛んでした。元気な子供たちに負けてられない水蓮に課せられたのは、「れんこんの里・愛西市で心眼を開眼させる修行」です。しかし食いしん坊・水蓮は、そんなことより食べる方が気になるようで…。

れんこんの里・愛西市にて忍者の秘術、心眼を養え

清水食品レンコン掘り体験愛西市

道の駅 「立田ふれあいの里」愛西市

◆◆PROLOGUE◆◆

「に~んじゃたいそう、にんにんに~んっ♪」
今日も水蓮は、楽しく保育園で忍者体操を伝授している。
明るさがウリの水蓮、得意の話術で子どもらを手なずけ、新たな忍びの育成をしているのだ。

「ふぅ~大変じゃけど、童との修行は学びも多いのう。何しろあっちへ行き、こっちへ行きとすばしっこいからのう」と、額の汗をぬぐおうとしたその時。

シューッ!
「ややや!」

なんと手裏剣付きの手拭いが額をかすめたのであった。まるで汗をぬぐうかのような微妙なライン。しかし手裏剣なので、少しでも動けばハチの巣である。
「こういう悪趣味なことをするのは決まって半蔵様じゃ(怒)」
手拭を見るとこう書かれている。
『忍者たるもの、つねに何が起こるかを見抜く鋭い洞察力が必要である。愛西市という場所で現世にまぎれておる忍者のもとでしっかり修行をするがよい』

「洞察力の…修行?」

◆今でも現役!国の重要文化財「船頭平閘門」

愛西市は、木曽川・長良川を挟んで岐阜県と三重県との県境にあります。

船頭平閘門

「しかし、なかなかの大河じゃのう。絶景かな絶景かな」
中世の尾張の川は枝のように張り巡り、あちこちに乱流している状態で、水害も頻繁に起きていました。木曽三川と呼ばれるような3つの川に分流されたのは、明治10年から始まった木曽三川改修工事によるものです。

チリン、チリン。船が鐘を鳴らすと、奥から人がやってきて、水門を開きました。

船頭平閘門

「これは何でござるかな」水蓮が問うと、
「ああ、これは明治35年に作られた船頭平閘門(せんどうひらこうもん)という水門ですよ。木曽三川改修工事で川を分けたことで水害はなくなりましたが、河口まで行かなければ隣の川へ船での移動ができなくなったため、このように運河と閘門が作られたのです。パナマ運河と同じように、閘門内で長良川と木曽川の水位差を調節している複閘式閘門なのですが、実はパナマ運河よりも12年も前にできているのですよ」

船頭平閘門

明治時代の高度な土木技術に驚く水蓮。「あっぱれじゃ。今でも現役とは…!」

船頭平閘門

◆デ・レーケさんの像に出会える「船頭平河川公園」

船頭平閘門脇に整備されているのが、船頭平河川公園です。この公園では、河川の水を取り入れて、水生植物の持つ浄化作用によって水を浄化し、再び河川に戻す試みを行なっているのだそう。紅葉、桜の季節には、レンガ造りの門とともに、とても美しい景色が見られます。確かに、のんびり釣りをしている人もいれば散策している人もいて、川のおだやかな流れと木々に癒される水蓮です。

  • 船頭平河川公園
  • 船頭平河川公園
  • 船頭平河川公園

「やややっ」散策中の水蓮、何かを見つけました。

  • 船頭平河川公園 ヨハネス・デ・レーケ
  • 船頭平河川公園 ヨハネス・デ・レーケ

「この西洋の御方…ただならぬ雰囲気をお持ちじゃ」
忍者たるもの、オーラを察知する能力が非常に高いようです。
そうです、その御方は近代砂防の祖と呼ばれるオランダ人土木技師・ヨハネス・デ・レーケさんですよ。
「そうか、分流工事で民を救った御方とな!それはそれは…」
異国のハットが珍しいのか、つまんでみたりして(笑)。好奇心が強すぎるのが玉にキズであります。

船頭平河川公園 ヨハネス・デ・レーケ

◆潔いほどれんこんだらけの「道の駅立田ふれあいの里」

「さ、腹ごしらえじゃ」
実は愛西市と聞いたときから、水蓮はこれを心待ちにしていたのです。
「そう、愛西市はれんこんで有名なんじゃ。私めはれんこんなら何でも好きじゃが、特におつまみ系ははずせぬのう」
到着したのは「道の駅立田ふれあいの里」。入口にはなぜか “縁結びの松”があります。

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縁結びスポットに目がない水蓮、「と、とりあえずお願いしておこう」と手を合わせました。

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産直市場はとれたて野菜がいっぱいです。
「おお、珍しい野菜もあるの。おっ、こちらはなんと安いんじゃ」きょろきょろと歩き回る水蓮です。

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お土産コーナーには、れんこん入りのクッキーやら乾麺やら。食堂にもパンやさんにもれんこんだらけ。意外や意外、れんこんって、どんな加工品にもなるのですね。「しかし愛西市は、潔すぎるほどれんこん推し一択じゃな…(笑)」その種類の多さに、驚く水蓮です。

◆あれもこれも、れんこんグルメに舌鼓♡

とにかく食べまくる水蓮(いつもながらスゴイ)。

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名物の「あいさい弁当」を平らげた後は、れんこんバーガーに、レンコンチップス、レンコンソフトまで!?帰りのために総菜も買い込んでいます。

「忍務明けの一杯が楽しみじゃあ~♡」幸せそうな顔をしてつぶやくと。

ヒュン。
『たわけ。任務を忘れて何が忍務明けじゃ』
…半蔵様からの手裏剣付き伝文がレンコンに突き刺さっています。
『そこより近くの“清水食品”に向かうのだ』

◆まるで宝探しゲームのような「れんこん掘り体験」

すっかり任務を忘れていた水蓮、あわてて半蔵様の言う「清水食品」に向かいます。

清水食品株式会社は、野菜のカット加工の会社。
会社の前で腑に落ちない様子で立ち尽くしていると会社の者と思しき男性がやってきて、
「れんこん掘り体験の方ですね。じゃあこれ、畑まで行くのでついてきてください」。
水蓮にシャベルと軍手、長靴を渡すとすたすたと歩いて行ってしまいました。

「ええ?れんこん掘り…?」
水蓮は、以前かわら版でれんこん掘りの様子を見たことがあります。それはぬるぬるの泥田に入ってれんこんを掘るというもの。「水遁の術でいくか…!?」と構えていると、目の前にあったのは、水を抜いた状態の普通の畑でした。

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「さぁ掘ってみましょう」

「え?いずこ?」

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男性はにやりと笑うと、ここここ、と軽く表面の土を取り除きました。
「あっ、見えた!」ちらりとのぞくれんこん。
「よっしゃあ!掘るぞ~っ♡」テンションがあがります。
ところが。水蓮が掘り進めても何も出てこないのです。
「ここから、ここまで。こうしてのびています。だからここを中心に掘ってみてください」
男性に言われた場所を掘ると、出ました出ました♪

ところが―。
ポキッ。
シャベルの先で傷つけ、引き出す時に折ってしまいました。

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「ああ、せっかくいいれんこんですのにねぇ」
男性はそう言って、ふふっと笑います。「半蔵様や家康様にはとても献上できませぬなぁ」
「ま、まさか、半蔵様のおっしゃっていた洞察力の修行とは‥‥」
「そうです。ただやみくもに掘るのではなく、どこにどうれんこんが延びているのか、心眼で見抜くのです」
「はっ。ぜひ学ばせていただきまする」

◆“すい・れん・こん”でれんこんゲット♪

水蓮はいつの間にか夢中で掘っていました。
掘ってはポキッ、掘ってはポキッを繰り返しながらも、最後は立派なれんこんを掘り出すことに成功。
「…わしは開眼した。精神を集中して、心眼でれんこんの位置を見ながら、すい、れん、こん、の間合いで掘る!」

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手には見事なれんこんが握られています。
「やりましたな。あなたが心を込めて掘ったれんこん、これは縁起物ですから、ぜひ半蔵様や家康様にお届けください」。
男性はにっこり笑って、ていねいに袋に詰めてくれました。
「これからも、“すい・れん・こん”を忘れず精進なさるよう」
「はっ!あ、あの…お主のお名前は」
「清水食品の清水です」
「しゃ、社長ぉ~!?」

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掘り続けて1時間、畑の脇には見事なれんこんの山が。
食いしん坊の水蓮は、自分で掘った特別なれんこんをすべて背負い、うきうきと仲間のもとへ帰るのでありました。

Spot Overview

愛西市の特産品であるレンコンを掘る体験プログラム。レンコン堀りをしながら泥遊びもできるので、小さなお子様も楽しめること間違いなしです。参加費用に掘り起こしたレンコンの持ち帰り代も含まれているので、栄養満点のレンコンをたくさん掘って、たくさん持ち帰りましょう。持ち物は、長靴と軍手のみ。レンコンを掘る道具類はすべて用意していただけるので手軽に参加できます。なお、泥の中での作業となりますので汚れても差し支えない服装でご参加ください。

清水食品レンコン掘り体験

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愛西市といえば木曽川の恩恵でレンコン畑が随所に広がっており産地としても有名です。その特産品であるレンコンを使った料理や商品がそろっているのが「おいしい 楽しいがいっぱい」をコンセプトとした「道の駅 立田ふれあいの里」で、愛西市での地域産業の活性化の拠点として活用されています。場所は木曽川にかかる立田大橋の東にあり、石積みに黒い塀、「水屋」をイメージした建物となっています。ここでは地元の農家が生産した新鮮な農産物をはじめ、特産品である「レンコン」を使用した商品(パン・惣菜・スナック等)を販売し、あいさい弁当、レンコンラーメン、レンコンソフトクリーム等も食べることができます。

道の駅 「立田ふれあいの里」

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