Mission.05
今回の旅先は豊川稲荷。長い間任務を共にしてきた狐面を持って霊狐塚のお狐様方にご挨拶に参ります。豊川名物の絶品グルメも必見です!
豊川稲荷の宿坊に泊まり「参籠祈祷」をせよ
◆◆PROLOGUE◆◆
本日、水蓮は久々にお暇をいただき、豊川稲荷へやってきました。
「久々の休息日じゃ~。今日こそは腹いっぱい名物を喰うてやるぞ」
豊川稲荷に来たのには理由があります。おいなりさん…ではなくて、長い任務を終えて祈願を果たした狐面と一緒に羽を伸ばしに来たのです。水蓮にとって狐は守護神であり分身のようなもの。数々の危機を乗り越えることができたのも、この狐面の持つ不可思議な霊力のおかげでした。
「そうじゃ、これまでに感謝し、改めて力を賜るためにここに来たのじゃ」
あれ、もしかして今日の水蓮、ちょっとカッコイイ…?
そうこう言っている間に、本日のスポット「豊川稲荷」に到着です。
◆豊川稲荷は狐像のいる寺でした
「豊川稲荷はな、『稲荷』というて狐もおるが、神社ではない」
…さすが水蓮ですね。そうです、正式名称は豐川閣・
「そう、家康様が関ケ原の戦いの際に戦勝祈願をなさったのもこの豊川吒枳尼真天様じゃ。私めの狐も吒枳尼真天様の使いというわけじゃな」。
◆どんな願いもかなえてくれる「おさすり大黒天」だけど…
水蓮は、翌日の朝に「
案内に従って歩いていくと大黒堂の前で「おさすり大黒天」に出会いました。
「なになに…?なでれば願いが叶うとな?」
大黒天を見ると、お腹や槌がえぐれています。
「…なんとおいたわしや」
心優しい水蓮は、なでずにそっと手を置き「大黒殿もお腹がふくれるとよいのう」とつぶやきました。
「財布でなでたり、硬貨で石を削る輩もおるらしいが、それはよこしまな我欲をもって祈願しておるのじゃ。罰当たりと心得ねばのう」。
◆多くの人々の願いが聞き届けられたことを示す霊狐塚
霊狐塚にやってきました。
「約束通りきましたぞ、皆々様!」水蓮は、何千もの狐の石像を前に、神妙な顔つきで手を合わせます。
すると、石の狐がいっせいに「よう、水蓮じゃないか」「待っておったぞ」と声をかけてきました。一斉に声をかけてくるものだから、それはそれはにぎやかです。これらの狐像は願い事が叶った参拝者が奉納していったもの。少しばかり厳かな気持ちになるのは、信仰の尊さに触れるからなのかもしれません。
◆忍者除けの鴬張りの廊下にドキッ!
さて、いい時間になってきたので、そろそろお籠りをすることに。宿坊というと、鄙びた場所で寒々しく過ごすのかと思いきや、美しい庭園あり、茶のもてなしがあり、高級旅館のような風情です。
「それに見よ、この広々とした廊下を!…んっ?」
キュッキュッと鳴く音がします。
「うおっ、鴬(うぐいす)張りの廊下か。やられたでござる!」。
忍者除けといわれる鴬張りの廊下は、徳川家の公務に用いられた知恩院や二の丸御殿にも設けられているもの。水蓮、ここではすっかり気を抜きすぎているようですね。
夜討ち朝駆けに慣れた水蓮ですが、明朝は6時起床ということで、今夜は早々と眠ることにしました。
「普段ではこうはいかぬからのう。何しろ半蔵様からいつ指令が飛んでくるやも知れぬし…」。
目を閉じて、布団にもぐるといつの間にか深い眠りについていました。
◆早朝祈祷で浄化され、新しい自分へ生まれ変わる
そして夜明け。
「よしっ」いつもと違って目覚めよく朝を迎えた水蓮は、祈祷のため本殿へ。早朝の空気は気持ちよく、心まで浄化されるのを感じます。
本殿では僧侶の祈祷がはじまりました。水蓮は静かに手を合わせ、新たに力を吹き込んでもらいます。
「どうか天下泰平のために力を貸してくだされ」。
祈祷が終わり、狐面をつけてみると、不思議なことに心の奥から力が湧いてくるような気がしました。
部屋に戻ると、精進料理の朝食が用意されていました。これは
「なかなか豪華なおもてなしだのう♡」
…いつもは早飯ドカ喰いの水蓮、ゆっくりと噛みしめて食べる精進料理は、いつも以上に満足感があったようです。
お札を授かり、今回の参籠祈祷は終了。
「いやぁ実に清々しい気持ちだのう。なんだか、心を洗い流して新しい自分になったみたいな爽快感じゃ」
…つつがなく一連の行事を終え、水蓮も安堵の表情です。
「さて、行こうかの」足取りも軽やかに、豊川稲荷を後にします。
◆ここからが水蓮の本領発揮。参道グルメのはじまりです
「さーあ、腹ごしらえじゃあ」
…あれっ!?先ほど朝の点心をいただいたばかりでは?水蓮、参道の店を物色する目はぎらぎらと光り、獲物を狙うハンターのよう。
「あったーッ!これじゃ!豊川いなり寿司♡」。
そして電光石火の速さで「おきつね本舗」のわさびいなり寿司をぱくり。
「う~ん最高じゃあ~!さすが第一回豊川いなり寿司ふぇすた食べ比べ選手権で優勝したという人気寿司じゃのぅ」。
今度は「おきつねバーガー」を頬張ります。これは、ハンバーガーのバンズ(パン)が油揚げになった新グルメ。
「うおっ、これは‥ただの油揚げじゃない!油で揚げてから、たれをからめて直火で焼いておるからぱりぱりでうまいのじゃ」。
さすが水蓮、グルメレポーターになれそうなコメントを連発。
「ふふん、わしをただのくいしんぼうだと思ったら大間違いじゃぞ。歌って踊れて食の案内人もできる強者食通忍者なのじゃ」。
…それにしても、いなり寿司ばかり食べているけど大丈夫?
「豊川いなり寿司というてもな、いろいろな味があるんじゃ。ほれこのように」。
同じく参道の人気店「田舎料理吉野」に入ったかと思えば、お次はなんと七つの味の「七福神セット」を注文(汗)。さすがに、もうそのへんにしておいたほうが…。
「まだまだ!さーもう一軒、行くぞーっ!」。
食べて笑って、新しい自分に目覚める豊川稲荷の旅。浄化が効いたのか?さらにパワーに磨きがかかった水蓮なのでした。
~ 撮影にご協力いただいたお店 ~
おきつね本舗
【住所】豊川市門前町1
【電話】0533-85-6922
【定休日】1月なし、2月~12月火・水曜定休
【営業時間】10:00~17:00
※1月中は、8:00~18:00
AichiNowグルメの詳細はこちら >>おきつね本舗
田舎料理 吉野
【住所】豊川市門前町14-1
【電話】0533-83-1750
【定休日】水曜日 ※雨天時はお休み
【営業時間】10:00~18:00
AichiNowグルメの詳細はこちら >>田舎料理 吉野
~ 御祈祷のご案内 ~
お寺に宿泊してお祈りをすることを「
豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)
【住所】豊川市豊川町1
【電話】0533-85-2030(9:00~17:00)
◎参籠祈祷(宿泊) 予約必要
【参籠祈祷料】8000円~
前日までにお電話にてご予約をお願いいたします。
◎御祈祷(当日) 予約不要
【御祈祷料】3000円~
【受付時間】6:00~15:30(年中無休)
詳細は公式サイトをご確認ください >>豊川稲荷 公式サイト (外部リンク)