Column.38
愛知で幸せ探しの旅 招き猫の二大産地 常滑・瀬戸へ行こう!
日本のみならず海外でも人気の「招き猫」。陶器でできたこの猫の二大産地が愛知にあります。さらに、常滑系招き猫は、全国の約8割のシェアを占めていると言われています。あなたもきっと、お気に入りの「招き猫」に出会えますよ♪
愛知県は『招き猫』の生産地
そもそものはじまりは、江戸時代の浅草で「老婆の夢に出てきた猫のお告げによって土焼きの置物を作ったところ良いことが続いた」という話から招き猫のブームが生まれたことにあります。
これによって日本各地で縁起物の土産として細々と作られていたそうですが、やがて、やきものの町・瀬戸が大量生産をするようになり、生きた猫の姿を模したスリムで美しい猫の置物が作られるようになりました。
同じくやきものの町である常滑は、瀬戸に遅れること50年後、下火となった主要産業の代わりに招き猫づくりを始めたといいます。
この常滑招き猫は、ふっくらとした可愛いデザインで、人気を博し、今や招き猫の生産日本一に。日本の景気がよくなると、「信楽焼のたぬき」とともに「常滑焼の招き猫」は、商売繁盛のアイテムとして、店舗(おもに飲食店)に飾られるようになりました。
どちらもかわいい! 瀬戸系と常滑系の招き猫の違いを知ろう!
◆スリムで上品な『瀬戸系(磁器)』
柔らかなラインや前掛けのフリルなど、細かい表現が得意な「瀬戸系」は上品な猫たち。
様々な表現ができるため、こうと決まった形はなく、様々なポーズや表現の招き猫がいます。
◆ずんぐりとした『常滑系(陶器)』
大きな耳、まるい顔、大きな(垂れた)目の二頭身スタイルが常滑系の猫。
がっちりつかんだ大きな小判が商売繁盛を表現しています。右手を挙げた猫は「銭を招く」、左手を挙げた猫は「お客を招く」の意味があります。
また、最近ではカラフルな招き猫も登場。白は「福を招く」、黒は「病を防ぐ」、金は「金運を招く」、銀「長寿」、ピンク「恋愛成就」、青「交通安全」、赤「魔除け」といった意味で飾られています。
ぜひチェックしたい!招き猫スポット
◆◆瀬戸◆◆
<招き猫ミュージアム>
数千点を展示する日本最大の招き猫専門ミュージアム。
歴史のあるものや珍しい招き猫が多く、様々な種類の招き猫の数に圧倒されます。
また、館内各所に施された猫の装飾を探す楽しみも・・・♪
<瀬戸市街各所:にしだあつこさんの『福(29)猫』>
瀬戸の市街地には、ピカチュウのキャラクターデザインを手掛ける、にしだあつこさんデザインの招き猫たちがあちこちに隠れています。
ポケモンを探すように、可愛い福猫ちゃん29体をぜひコンプリートしてみてください。
<来る福招き猫まつり in 瀬戸>
毎年9月末の土日2日間で行われる『来る福招き猫まつり』は、国内外から公募で選ばれた100名の創作招き猫や、毎年3,000人以上が体験するという人気の招き猫メイク(無料)、招き猫づくりの体験、招き猫総踊りなど、100を超えるプログラムで、街中が招き猫一色になるイベントです。
◆◆常滑◆◆
<とこなめ招き猫通り:とこにゃん>
名鉄常滑駅からやきもの散歩道の出発点を結ぶ「とこなめ招き猫通り」に、壁からにゅっと顔を出しているのが、巨大な見守り招き猫『とこにゃん』。高さ3.8m・幅6.3mというビッグサイズです。
招き猫通りにも地元ゆかりの作家が作った陶器の猫が39体も並び、私たちの目を楽しませてくれます。
そのほか、常滑では、まちなかの郵便ポストの上やトイレの表示にも招き猫が見られ、写真ばかり撮ってしまいそう!
<イオンモール常滑:世界最大級の招き猫「おたふく」>
イオンモール常滑に鎮座するのは、高さ6.5mあるという世界最大級の招き猫「おたふく」。
イオンモール常滑には、ほかにも人気飲食店「まるは食堂」に超特大のえびフライを抱えた招き猫がいたり、老舗焼き物店「ヤマタネ」では、小判を持った高さ3mの招き猫が出迎えてくれますよ。