醫王山 高田寺(いおうぜん こうでんじ)
1300年の歴史が息づく美建築
今から1300年程前の養老4(720)年に行基が開創したと伝わる高田寺。国宝(現在は国の重要文化財)として認められた本堂は、「尾張一の美建築」と表現されたほどで、
50年に一度御開帳される秘仏・薬師如来坐像
ご本尊は、国の重要文化財(旧国宝)に指定されている霊験あらたかな秘仏・薬師如来坐像です。インド風密教尊像をもとにしたとされる薬師如来坐像は、「見る人の心によって変わる」といわれる慈愛に満ちた表情が印象的です。
江戸前期に活躍した仏師・円空は、この仏像に感銘を受け、生涯に十二万体の仏像を彫ることを誓ったと言われています。この秘仏は本堂とともに国宝(現在は国の重要文化財)に指定され、50年に一度御開帳されています。
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>>【AichiNow】醫王山高田寺 薬師如来坐像 特別御開帳
寺の隣に神社が…神仏習合の名残
面白い特徴のひとつは、寺の隣に神社があることです。仏教が普及する過程で、伝統的な神道との融合が図られた、いわゆる「神仏習合」の名残。現在このような形式が残るところは非常に少ないとされています。
数々の寺宝を所蔵
歴史のある寺のため、様々な寺宝が遺され、その多くを見ることができます。例えば、繊細な細工までそのままに遺る12体の「木像十二神将立像」、愛知県の文化財第一号になった室町時代の「大黒天立像」、4体の円空仏など。平安時代の書家・小野道風との縁も深く、道風が奉納した「醫王山」の額も遺されています。素晴らしい寺宝の数々に、かつての日本の歴史の中心であったことがわかりますね。現在、周囲は住宅街となっていますが、悠然と立つ本堂の佇まいは、悠久の時代を私たちに伝えてくれます。
スポットの概要outline
- 所在地
- 〒481-0011
北名古屋市高田寺383 - 駐車場
- 有り
- 定休日
- 年中無休
- お問い合わせ
- 0568-21-0887
アクセス方法access
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電車でのアクセス
名鉄犬山線「西春」駅から名鉄バス(名古屋空港行き)に乗り換え、「高田寺北」下車すぐ
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車でのアクセス
【小牧方面より】名神高速道路「小牧IC」から約15分
【名古屋方面より】名古屋高速「豊山南」出口から約5分